DTIのServersMan3G100という約500円で使えるデータ通信SIMについては、当ブログではかなり記事にしています。
SMSオプションを付けた状態なので、通話SIMにしか対応していない端末でも使える。
一時期はかなり酷い速度低下だったが、最近はかなり回復したようでかなり快適になってきました。
そんなDTIがまた面白いサービスを始めるべく、βテストを行なっています。
それが「ServersMan050」です。
「050」の名前が示す通り、これはIP電話サービス。
6月下旬まではテスト期間ということで月額基本料が無料になりますが、本サービス開始時には月315円になるようです。
通話料は携帯電話への発信なら「16.8円/1分」
固定電話への発信なら「8.4円/3分」となります。
しかし、最高で100kbpsしかでない回線で、本当にIP電話として使えるのか、疑問です。
疑問を晴らすべく、ちょっと試してみました。
このサービスは専用のアプリを使って行います。
画面の左下にある水色のアイコンが050のアプリになります。
なおこのサービスを受けるには、まず「ServersMan 3G100」に加入していることが必要です。
またいくら加入していても、該当のSIMを指していない端末ではアプリの起動チェックで弾かれます。
実際に話すと「これ本当に100kbpsか?」と思うほどの高音質。
IP電話特有の遅延も1秒以内(平均0.5秒程度)で相手が目の前にいなければ、気にならない程度です。
面白いのが「バッテリー消費ゼロモード」というもの。
通常IP電話のアプリは常駐して常に待ち受け状態であるので、電力を消費します。
バッテリー消費が少ないといわれるSIPを探してチューニングするのがIP電話ユーザーの苦労なのですが、このアプリは最初から「消費ゼロ」などとうたっています。
しかし、これが本当に嘘ではなく、アプリの常駐に気づかないほどです。
「消費ゼロモードへ移行」するとタスクからも消えてしまうので、本当に待ち受けできるのか不安になります。
しかし、ちゃんと受信できるからびっくりです。
もちろん着信時はアプリが起動するまでに時間がかかるため、発信側はちょっと待たされることになります。
しかしDTI側もこの時間の対策を考えており、発信側の受話器には
「ただいま050でお繋ぎしています。少しお待ちください」
というメッセージが流れます。
このあたりがこのサービスを本気で行おうとしている姿勢が伺えます。
私は「FUSION IP-Phone SMART」というIP電話サービスも加入しています。
こちらは月額基本料が0円。
使った時の通話料だけの支払いとなるサービスです。
通話料は、相手が固定でも携帯でも一律「8.4円/30秒」です。
しかしこちらだと100kbpsでは遅延や音声欠落が多く、実用には耐えません。
せめてIIJmioの250kbpsならばかなり実用になります。
ところがFUSION側では通話用のアプリを用意していないため、ZoiperなどのSIPを自分で用意する必要があります。
当然常駐時の消費電力はあがるため、夕方にはバッテリー切れというめに会います。
月額315円で消費電力を取るか、
月額0円でモバイルバッテリー持ちを取るか……
悩ませるほどServersMan050は出来が良いと思いました。
しかし例えば、子供が携帯電話を欲しがるようになったとしたら、これを買い与えるというのは選択肢としてアリかと思いました。
最近はメールやチャットがメインの使い方となり、通話自体は社会人でもなければあまり使わない社会になってきたと思います。
ServersManにはSMSオプションがあり、これのおかげでLINEに登録することも可能です(私は使ってませんけど)。
子供にとって友だちが使っているサービスに入れるというのは重要なポイントです。
ServersMan 3G100 月額使用料 490円
ユニバーサルサービス料 3円
SMSオプション月額使用料 150円
ServersMan050 月額使用料 315円
フルセットでの総額 958円
子供が家に週1回の連絡をするとしても、8.4円×4=33.6円
1000円以内で収まる計算です。
こういう使い方も、アリじゃないかと思いました。
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