私はハードオフやオフハウスを巡るのが大好きです。
特に「これが欲しい」と思って買いに行くのではなく「面白いものが売ってないかな?」というスタイルなので、何も買わずに帰ることが多いです。
ですがたまに「これは!」という掘り出し物を見つけて買ってしまうこともあります。
Vaio infoCarry VNW-V5 はそんなめぐり合わせの一品です。
見る人が見ると「懐かしい!」
知らない人が見ると「なにコレ?」
発売は西暦2000年11月11日なので18年前の商品です。
そして何ができるかと言うと、転送したテキストデータを読むことができます。
また2階調モノクロBMPを表示することができます。
以上です。
……え? と思うかもしれませんが、本当です。
当時はまだスマートフォンはなく、情報を持ち歩くにはザウルスか、WindwosCEやPalmなど電子手帳が必要でした。
これらはデータの入出力が行えますが、多くの人は閲覧することが主だったのです。
そこでSonyは「だったらビュワーに特化した小型端末があればいいじゃん!」と本機を生み出しました。
そしてマニアには伝説のデータビュワーが発売されたのです。
手に比べてかなり小さいのがわかると思います。
そして本体100g、電池を入れても115gしかありません。
タッチパネルなどありませんが、当時のVaioシリーズの目玉機能であるジョグダイヤルが付いています。
回してスクロールするほか、押し込むことでクリックのようなアクションができます。
これが片手操作をするのにかなり快適です。
扱えるデータをほぼテキストにしていることもあり、また2000年当時の半導体の価格もあり、搭載されているメモリはわずかに2MBです。
システムを差し引いたユーザーエリアは1.6MBしかありません。
持ち出せる情報は厳選しなければならないのが実情です。
ちなみに小説1冊分のテキストデータだと、200~300KBほどなので、あまり持ち歩けません。
(青空文庫「吾輩は猫である」はなんと、732KBも!)
なので私は短編を選んで65本ほど転送してみました。
なおファイルの転送には専用のユーティリティが必要になります。
このソフトの動作環境がWindows2000以前のOSとなっています。
しかしたまたま付属していたCDはver.1.2となっており、こちらはXPも対応しています。
そこでバッテリーが完全にイカれたVaio Uを使って懐かしのWindows XPからファイル転送を行いました。
捨てずに取っておいてよかった!
実際に使ってみると、通勤ラッシュの時間帯に読書をするのには最適です。
軽いので手も疲れず、片手で操作できます。
難点があるとすれば、私の手に入れたV5にはバックライトが付いていないため、暗いところだと読めないこと。
それと写真を見るとわかると思いますが、液晶が反射して見えにくくなることです。
バックライトは仕方ないとしても、反射についてはアンチグレアのフィルムを貼ることで対応できそうです。
今度100均に行ったら探してみたいと思います。
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