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2019年1月16日水曜日

日立のシンクライアントをモバイルノートとして使ってみる

オークションで個人的に面白い品を見つけたので思わず落札してしまいました。
それがHitach Flora Se210 RK4です。


Flora Se210シリーズは企業向けのシンクライアントPCです。
RK4はその4世代目にあたります。
余計なものを排除し薄型軽量に設計されており、モバイルPCにとても向いていそうなので購入してみました。

詳しいスペックはこちらのとおり。


13.3インチワイド液晶、1.26kg、厚さ21mm
CPUはAMD E1-2100 APU + AMD Radeon™ HD 8210 グラフィックス
標準で2GBのメモリーと、16GBのHDDを搭載していますが、HDDはセキュリティ保護のため書き込み不可とのこと。

OSにMicrosoft® Windows® Embedded Standard 7 SP1が入っていますが、個人で使うには適していないので、別のOSに載せ替えたほうが良さそうです。
カタログでは書き込み不可とありますが、それはWindows Embeddedとして使うときだけなので、他のOSをインストールするときは消すことができます。

とりあえずUSBブートでKonaLinuxで使ってみましたが、特にもたつきはありません。

特徴として企業用のノートPCなので、インカメラがありません。
盗撮などを防ぐ目的なのだと思いますが、ビデオカンファレンスにも使えない端末になっています。
元々シンクライアント向けなのでそういったものは不要ということなのでしょう。

全体的にはプラスティックで作られており、軽量化には役立っていますが正直安っぽい上に強度はなさそうに思えます。
それでもキーボードが特にたわむこともなく、キートップが小さいもののキー同士が離れているアイソレーションなためとても打ちやすいものでした。

以前、Android2.1のノートPC「東芝Dynabook AZ」というものをLinux化して使っていたのですが、あれも全体的にプラスティックだったので、その時の記憶が蘇ってきました。


中古なだけに不具合もあります。
底面のゴム足が全て取れていました。

おかげでテーブルの上で本体が滑るので対策が必要です。
これについてはダイソーで売っている「おゆまる」が使えます。

もしノートPCのゴム足が取れて困っている人は「おゆまる」を試してみると良いでしょう。
これを強力両面テープで貼り付けるだけで、ガタツキ防止、滑り防止になります。

結局のところ、内臓のHDDを削除し、Klue3.0Mateをインストールした。
BIOSでHDDのプロテクトを解除することで書き込みが行えるが、これでパーテーションの削除の可能になったからです。

しかしイアフォン端子からは音が出るのですが、スピーカーから音が出ません。
どうもドライバがうまく当たっていないようです。
試しに別のOSとしてCloudreadyを起動してみると、そちらはちゃんと音が出たので、スピーカーの故障ではないようです。

まぁ、外で音を聞くことなど殆ど無いので、イヤフォンで聞けば問題ありませんが。

2019年1月7日月曜日

最新のCloud-Readyを試す

年末年始のハードオフ巡りでいくつかのジャンクノートPCを手に入れました。
こういったノートはOS無しが普通で、場合によってはHDDさえ取り外されています。
こういうときに使うのが、USBメモリに入れた別OSのインストールメディアです。
最近のお気に入りはKonalinuxなのですが、最近手に入れたLet's noteではサウンドドライバの関係でスピーカーから音が出ません。
(一応イヤフォン端子からなら音は出ます)
それ以外は普通に使えるのですが、不完全な状態というのもどこか面白くないので、別のOSを試してみました。
それがChromeOSクローンのChromiumOSを利用したCloud-Readyです。
簡単に言うと、普通のノートPCをChromebookにしてしまうOSです。
これを試したところ、ちゃんとスピーカーから音が出ました。

しかし以前つくったCloud-Readyでは、youtubeが再生できなくなっていました。

セキュリテイやCodecの問題などで動かなくなったようです。
PCならばChromeを最新にすることで対応できますし、ChromebookもOSの自動更新で対応されると思います。
しかし、インストールされずにUSBから起動したCloud-Readyはそうは行きません。
そこで最新版のインストールドライブを作ってみました。

Cloud-Readyのインストールメディアを作るのは現在では非常に簡単です。
8GBまたは16GBのUSBメモリと、ネットに繋がったWindows環境があれば、インストールメディアを作成することができます。
以前はイメージをDLし、Chromeブラウザにプラグインを入れて、Chromebook用リカバリメディアを作成する手順で作ったものでしたので、本当に簡単になりました。

まずはNeverwear社のサイトにアクセスします。
Windowsなら Download USB Maker をクリックしてメディア作成ツールをダウンロードします。
あとはそれを起動して64bit版か32bit版を選択するだけ。

今回は64Bit版のCloud-Readyを作ってみました。
これで起動したところ、起動手順も以前とはちょっと変わっていて、ログインするまではキーボードレイアウトの変更もできなくなっていました。
これはちょっと面倒です。
ログインまでにはGmailアカウントの入力がありますので、USキーになれていない人は、「@」を出すには「Shift + 2」だと覚えておいてください。

いざログインしてみるとレイアウトが微妙に変わっていました。

右下から表示できる設定が変わっています。
また下のアイコンランチャーもやたら大きいです。

設定は右上の^を押すことで簡易モードに切り替えたりできます。

基本的な使い勝手は変わらないのですが、レイアウトが変わっただけでちょっと新鮮ですね。
ちなみに起動状態でちゃんとYoutubeは見ることができました。

ひょっとすると以前のOSは32bitで作っていたのが原因かもしれません。
LinuxなどでもChromeブラウザは64bitだけになっていますので。