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2016年12月31日土曜日

COGITO POPを使ってみたが……

「スマートウォッチは通知さえ受け取れればいい」と考えている私ですので、機能を通知に絞ったスマートウォッチであるCOGITO POPを手に入れてみました。
見た通り普通のアナログウォッチです。
そして通知インジケーターが4つのアイコンで描かれており、これが通知内容に応じて光ります。
通知を受け取ったときは、光、音、振動で伝えてくれるのです。

電池は時計をつかさどる通常の時計用電池と、通知用のボタン電池の2つで構成されています。
充電ではないので定期的にケーブルをつなぐという煩わしい動作は不要です。
一応、通知用は1年、時計用は3年のバッテリー駆動時間を謳っており、かなり充電ストレスから解放されるわけです。

しかし、使ってみてすぐに不満が出ました。
通知のバイブが非常に弱く、全く気づけないのです。
たぶん、バッテリー駆動時間を考慮し、控えめなモーターしか入っていないうえ、振動時間が短いので腕を動かしていると本当に気づけません。

では、振動ではなく音を鳴らせばよいのですが、それならば、スマートフォンの通知音を消さなければいいだけの話なので、本末転倒です。
私がスマートウォッチを使う理由は、音を消してサイレントな状態で通知を知ることなのです。

またもう一つの難点として、単体でアラームを鳴らすことが出来ないのです。
PebbleもAndroid Wearも、スマートフォンに頼らず単体でアラームをセットできます。
しかしCogito Popではスマートフォンのアラームを「受け取る」ことで、疑似的にアラーム機能を採点しています。

というわけでスマートフォンが近くにないと、「現在時間を知る」以外のことが出来ません。

またスマートフォンを置き忘れた時の通知もちょっと変です。
ほとんどのスマートウォッチは、時計が振動するなどして「スマフォと離れたよ」と教えてくれます。
しかし、COGITO POPでは「スマートフォンが音を発して知らせる」ことになっています。
それも「カッコー、カッコー♪」と控えめなカッコーの声が流れるだけ。
ですので、スマートフォンの音が聞き取れない状況で置き忘れると、まったく気づけないということになります。

というわけで、他のスマートウォッチと比べると、電池の持ちが良い以外のメリットが感じられませんでした。
仕方ないので、入手早々箱にしまうことになりました。

ちなみに、COGITO POPの少し前に、SonyのSmartwatch3を手に入れたのですが、これが3~4日バッテリーが持つのでかなり気に入りました。
Pebble Roundはギリギリ2日持たないんですよね……


2016年12月29日木曜日

やっとAZPEN Hybrx が届いた

AZPENのHybrxがやっと届きました。

これはKickstarterで出資したもので、当初の予定では9月に出荷されるはずでした。
そこからズルズルと遅れ、11月には出荷しますと訂正があったにも関わらず、実際に出荷されたのは12月20日でした。
Kickstarterのコメント欄では「クリスマスまでには送ってくれないと困る!」という書き込みで溢れましたが、それらに一切答えず、多くの出資者が怒り狂っていました。
私も少し前の仕事に持っていくつもりだったのですが、いつまで経っても発送されないので、仕方なくLenovoのYogaBookを買ったのでした。

さて、Hybrxですが、Remix-OSの2.0を搭載したノートPCです。

いまは3.0が出ているのですが、2.0のままで出ることになりました。
これについてもBackerが「なぜ3.0にしないのか?」と怒っています。
私も2.0ならばChuwi Hi10があるので、やはり3.0が欲しかったです。


本体の作りははっきり言って安っぽいです。
プラスティック製なのは良いですが、歪んでいるのか、平らなところにおいてもグラグラしています。

写真を見ていただければわかりますが、閉じた状態で両端が開いています。
このあたりが9千円程度の作りということでしょうか。
しかし9千円で一応使えるノートPCが手に入ると考えれば合格ではないでしょうか?

ちょっと面白いのがキーボード。
「.com」キーと「タッチパッドon/off」というキーがあります。
嬉しかったのは「タッチパッドon/off」です。
以前手に入れたNexDockがそうなのですが、このタッチパッドが文字入力中に勝手に誤反応してカーソルが飛び、たびたび正常な入力に支障をきたしていました。
少しタイプしてみたのですが、やっぱりタッチパッドが誤反応することがわかりました。
たぶん、使用している部品の精度の関係で、開発中にも問題になったのだと思います。
通常このようなキーはFnなどとコンビネーションであることが多いのですが、キーボード手前に独立したキーとして用意されている点が面白いと思いました。

Remix-OSの良いところは、マルチウィンドゥでありつつ、Androidアプリが動くことです。
OS2.0はAndroid5.0ベースなのでかなり使いやすいOSです。(もっとも3.0はもっと使いやすくなっているのですが)
Androidベースなので、GMailアカウントさえあれば、どの環境でもクラウドで共有できるのがメリットです。
GoogleのChromebookと同じような使用感だと言えます。
Playストアが最初から入っていたのもAzpenのカスタマイズでしょう。(従来はある設定を行うことでPlayストアアプリが有効になります。)

プラスティック製なので、11インチという大きさの割には1kg強と軽いです。
これならば持ち歩いてもあまり苦になりません。
ただ実際に使ってみて、ちょっと後悔したのは、メモリ1GB版を買ったのですが、動作がちょっと重いこと。
もしこれから買うというのであれば2GB版をお勧めします。


スマートウォッチについての記事を読んで

『スマートウォッチは使い道がはっきりしない』という記事をよく目にするようになりました。
スマートウォッチを使っている私からすると『使い道に迷うような製品か?』と疑問を持ってしまいます。

ひょっとすると、スマートウォッチに万能を求めているのでしょうか?
私の使い方だとスマフォの通知を知るだけのための端末だと割り切っています。
・予定の時間になると通知がくる。
・メールのヘッドラインが読める。
・現在時間がわかる。
この3つさえ出来れば問題はないはずです。
人によってはこれにライフログ機能が追加したいくらいだと思います。

スマートウォッチはあのサイズですから、表示に限界があるのは見ての通りです。
ここに万能を求めても無理です。
それよりも、近年大型化しているスマートフォンはポケットやバッグから取り出すのが気軽ではなくなっています。
だからこそ、簡単なチェックくらいはスマートウォッチで出来るととても便利であるはずです。
スマートフォンをサポートするための機器です。
サポート用なのでメインの機能を求めては、無理が出るものなのです。

その点からもう一度スマートウォッチを見直してみれば『使いみちがない』とは言えないと思います。
それでもまだ『使いみちがない』と思える人は、たぶん通知があまり来ないか、見逃しても問題のない人なんだと思います。

緊急の連絡がいつ入るかわからない人、オークションなどタイミングを逃したくない人にはかなり有効なアイテムだと思います。

そこで、提案です。
思い切って機能を絞ったスマートウォッチを身に着けてみたらどうでしょうか?
私はPebbleを愛用しています。
残念ながらPebbleは倒産し、予定していたPebble Time2は発売中止になってしまいました。
最近は通知のみに機能を絞ったスマートウォッチが3千円程度で購入できます。
まずはこれを使ってみて、もっと追加したい機能があれば、それを搭載した商品を選べばよいのではないでしょうか?

2016年12月8日木曜日

やっとYogaBookを手に入れた

やっと再販され、購入できるようになったYogaBook、私はLTE付きのAndroid版を手に入れました。

Windows版ではなくこちらを手に入れた理由はすでにWindowsのタブレットは複数持っていることと、価格が安いこと、そして先に購入した人のレビューで「Windowsは多少もたつく」という書き込みを見たからです。

開封し、取り出してみると確かに薄いです。
毎日持ち運んでも苦にならない大きさと重さは、とても重要な要素だと思います。

特徴であるHaloキーボードは本当に凹凸がなくフラットです。
打ちにくそうなのは目にした誰もが思うことでしょう。

Android版を選んだもう一つの理由は、アプリがキーボードの操作に依存しておらず、タブレットとして使いやすいことです。
しかしこれはデメリットでもあったと後日少し後悔しました(詳しくは後述)


さて、yogabook android を購入して使い始めたわけですが、やはり使ってみないとわからないことが多いです。
とくにこのHaloキーボードは諸刃の剣です。

メリットとして凹凸がないため、360度折りたたんだときに非常にしっくりきます。
同様の物理キーボードつきの端末を持っていたことがありますが、手のひらにゴツゴツと当たってしまい、長時間持っていると痛くなってきます。
YogaBookにはそれがないので非常に快適です。
またキーストロークがないのでその分薄くできます。
可動部がないことが故障率の低減になるかもしれませんが、こちらの場合、別の故障もありえるので、その辺りは引き分けでしょう

LTEモデルなのでWifiを気にせずにどこでもネットにつなげるのもメリットです。
特にAndroidアプリはネット接続が多いのでちょっと高くなりますが買うならLTE版をおすすめします。
また常時接続可能なのでクラウドストレージを活用できるもの利点だと思います。
Chromebookの難点は単体でネット接続できないことですので、コレ一台で完結できるのはやはりメリットと言えます。

またOSがAndroid6.0なのでマルチウィンドウが使えます。
ただこれについては対応アプリが少なく、いまはそれほどメリットになっていません。
今後の各アプリの対応に期待しなければなりません。

 

不満もあります。

chromeなどのアプリがキーボードの操作に対応していないのです。
せっかくトラックパッドとキーボードのカーソルがあるのに、それで操作できない。
ノート型で使っていいるのにわざわざ画面をタッチしないといけないのは非常にストレスです。
またスクロールをトラックパッドで行えない。
Chromebookなどではトラックパッドを二本指でタッチし、上下になぞることでスクロール操作が行なえます。
これが行えないのでせっかくのマウスは存在意義が半減です。
またWindowsと違って左右のマウスボタンがありません。
これがあればドラッグでスクロールが出来たでしょうけど……残念です。
一応、長押しすればドラッグは可能です。
しかし、ドラッグができるためには「マウスカーソルの下が、タップしても変化がない場所であること」が前提条件です。
なのでGoogle Plusのようなポストがリンクになっているサイトでは無理です。
そもそもドラッグ判定が出るまで1秒ちょっとかかる上、マウスの移動距離の関係で画面をタッチしてスクロールさせたほうが早いです。

また本体の開閉が簡単にできないのも不満です。
薄いため、指をかけるところがほとんどないので、簡単に開けないのです。
毎回両手で縦に持って、隙間に爪をねじ込ませるようにしないと開けられません。
席を立つとき、液晶を閉じるのはよくやることだと思います。
しかし先程説明した構造故にテーブルにおいた状況では開けないのです。
これは爪をかける場所を大きめに取ったとしても改善しにくそうです。
その理由は、凹凸のないHaloキーボードにあります。
液晶とピッタリくっついてしまうため、間が真空にちかくなっているわけです。
真空を剥がすのは楽ではないのです。

この開閉のしにくさはデザインとトレードオフなので諦めるしかありません。

さて、特徴となるHaloキーボードですが、電車の中で膝においた状態でタイピングしてみると、その印象は変わりました。
ミスタッチはあるものの、結構タイプできます。
液晶面でソフトキーのフリックをやるよりは両手が使えるので楽です。
ただ、ホームキーに指が置けないというのはかなりストレスなのは何ともなりません。
特に私は小指が短いので、「A」をタイプしきれずに「Z」になってしまいがちです。
指を載せておけないことで発生するエラーは多いです。
これがMicrosoftのSerfaceのキーボードのように凹凸があれば良いのですが、そうするとデジタイザになれませんし……悩ましいところです。

先にも書いたとおり、Androidはキーボードに対応してるアプリはすくないです。
そういう意味で実はWindows機の方が快適だったのかもしれません。
もし、どっちを買おうか迷っているのであれば、このレビューが少しでも役立てれば幸いです。

なお、この記事は写真を除いてすべてYogaBookで作成しました。