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2017年2月24日金曜日

1980円のノートPCを使ってみる(2)

前回から

今回は心もとない4GBのHDDを載せ替えます。
HDDの換装ははっきり言って簡単です。

まず、裏側のネジのうち、手前にあるものを外します。
8本です。

これを外すと、キーボード手前のパームレストの部分が外れます。

右下にSATA2.5インチのSSD HDDがキーボードに少し潜りこむように収められています。
Samsung製の4GBの物でした。

手持ちのHDDを入れても良いと思いますが、できるだけチープにしてみようと、8GBのCFカードを入れて見ました。

SATAに変換するアダプタをつけて入れています。
そのままだと小さすぎてガタガタうるさいので、厚紙で押さえるようにしました。

HDDが大きくなれば、使い慣れたLubuntuが使えます。
というか、このCFに入っていたので、そのまま使えるようになりました。

このシンクライアントはそれほど大きなバッテリーを積んでいるわけではないのですが、液晶の輝度などを調整すると、1回の充電で3時間ほどは使えます。
Wifiなどを切ってテキスト入力などに徹すれば4時間くらい持つかもしれません。
多少かさばりますが、軽いし、キーボードは打ちやすいので、何だかんだで、結構気に入っています。

1980円のノートPCを使ってみる(1)

先日、秋葉原の裏通りにあるとあるショップで、Mitsubishi製のシンクライアントapricotが1980円で売っているのを見かけました。
メモリは512MB、内蔵HDDは4GBとのことでしたが、手にとって見ると軽い。
キーボードにもヘタリはなさそうなので1台購入することにしました。
Let's Noteのように剛性を出すボンネットデザインで、このため厚みが増しています。
個人的には薄型が良いのですが、この値段なら仕方ありません。

本来シンクライアントPCとは、とりあえず起動できるOSが入っていて、処理自体はサーバーにやらせるという設計思想なわけです。
大雑把な言い方をするならば、会社のサーバーに接続したリモコンのようなもので、それ単体では機能しないというものです。

しかしそこは腐ってもノートPC。
スタンドアローンで動かすことも不可能ではありません。
というわけで、4GBにインストールできるOSを探すことにしました。
元々のメモリが512MBですが、これは家に余っていた1GBのメモリに換装することにしました。
裏蓋を開けるとスロットに1枚のSO-DIMが刺さっています。
ですが、これは256MBとなっています。
どうやらオンボードで256MB載っているらしく、1GBを刺すことで合計1.2GBになりました。

さてOS選びですが、基本的にLinuxの軽量ディストリビューションを当たることになります。
私が好きなものはUbuntu MATEですが、これは4GBでは入りません。
次に軽量で好きなLubuntuを入れてみようとしましたが、インストール時に「5GB以上が必要」と表示されあえなく断念。

そこで思い切ってPuppy linuxを試してみることにしました。
今までPuppyには手を出していなかったのですが、軽量快適で人気ディストリビューションです。
インストール自体はなんの問題もなく終わりました。
日本語化も行い、実際に使ってみると、入っているFirefoxではGoogle Driveにアクセスできませんでした。
これを最新版のFirefoxにしたいのですが、どうも勝手がわからず、断念してしまいました。

やはりUbuntu系が使い慣れているので、別のディストリビューションを当たります。
すると、同じくシンクライアントにBodhi Linuxというものを入れている人のポストを見かけました。
Bodhiは「菩提」で仏教の雰囲気のネーミングですが、実際に使ってみてもどこにも宗教臭はしていませんでした。
OpenBox系のデスクトップは慣れてみると結構使えるのがわかりました。

Firefoxもいつもの「apt-get update」と「apt-get install firefox」で入れることに成功しました。
しかし細かいところで不満が出ました。
最初から入っているテキストエディタ「ePad」はファイルの「名前をつけて保存」ができませんでした。
最初から空のファイルを作っておき、それをePadで開けば良いだけなのですが、毎回は面倒なので別のテキストエディタ……たとえばGedit、せめてleafpadあたりを入れようとしました。
…これがいけなかったようです。
もともと4GBしかないHDDはスワップ領域に1.2GB取られており、実際の容量は2.6GBほどでした。
アプリのアップデートとFirfoxのインストールでいっぱいいっぱいになっており、ついにシステムが壊れ、mozcが起動できなくなりました。
つまり日本語入力が出来ないのです。

やはり4GBでは無茶だったようです。
仕方なく、HDDの換装をすることにしました。

次回に続く

2017年2月15日水曜日

Ubuntu MATE で Spotify

Windows用のSpotifyクライアントはあるのは知っていますが、最近持ち歩いているUbuntuでSpotifyを聞くことはできないだろうかと思い、調べてみました。
すると、ちゃんとありました。

Spotify for Linux

公式のクライアントの入れ方です。

早速試してみました。
公式サイトの説明通り、ターミナルからインストール開始。
待つこと15分で無事にインストール完了。

無事に起動できました。
これでノートPCのスピーカーから音楽を聞きつつ、文章入力ができますね。

Ubunuデスクトップ上のSpotify画面。

2017年2月14日火曜日

低速SIMとSpotify

最近、音楽配信サービスのSpotifyを通勤中に使っています。

Spotifyを使うようになったきっかけはCoke Onというコカコーラの自販機用アプリです。
このアプリと対応自販機をペアリングしてからドリンクを購入すると、購入のたびにスタンプがもらえ、
15個のスタンプが貯まると、1本無料のチケットがもらえるという非常にお得なアプリです。
実はこのアプリにSpotifyの簡易版が入っているのです。
この簡易版だと1曲30秒までで終わってしまうのですが、ドリンクを飲みながら一息つくときのBGMとしてよく出来ていると思いました。
元々コカコーラは音楽とドリンクをうまく絡めたキャンペーンが得意でしたね。
しかし曲が盛り上がってくるとフェードアウトしてしまいます。
「フルで曲を聞きたい場合は別途Spotifyをお使いください」
この表示を見て入れてみることにしました。

Spotifyには無料版と月額980円のプレミアム版があります。
プレミアム版は曲の検索までできるし、ダイレクトに曲を再生できるようです。
さらにダウンロードも行え、ネット環境がない状態でも曲を聞くことができるようです。
対して無料版はアルバムまでしか検索できないし、曲の再生はシャッフルのみしかできなくなっています。
当然ダウンロードもできません。
ですが単にBGMとして聞くだけならば、こちらで十分だと思いました。
元々私はラジオが好きで、知らない曲がかかることに抵抗がありません。
むしろ自分の知らない曲がかかる方が好きだったりします。
iPodなどでも次に何がかかるかを楽しむためにほとんどシャッフルプレイです。
なので、Spotifyのシャッフルは私にとても合っていました。

さらにこのサービスはそれほど回線速度が早くなくても使えるようにチューンされているようです。
格安SIMサービスのMineoが渋谷に旗艦店を出した時の記事で、速度を抑えクーポンを消費しない状態でも快適に曲を聞くことが出来るらしいことが書いてありました。
そこでもともと低速しかない元DTIの ServersMan SIM で使ってみると、まったく遜色なく聞くことができました。
これは月額500円で持てるワンコインSIMです。
サービス開始当初は100kbpsだったのですが、現在ではいろいろとサービスが改善され、公称200kbpsとなりました。
(実際は250〜500kbpsくらい出ているようです)
タイミングにもよりますが、良い時は0.8Mbps出ていたこともあります。
クーポン消費がないので安心してながら聞きすることが出来るのが嬉しいです。
再生しながら測定したところ、260kbpsでした。

最近ASUS X200CAというノートPCをジャンクで手に入れ、Ubuntu MATEを入れて持ち歩いています。
これに先ほどのServers Man SIMをBTテザリングしながら、さらにSpotifyで音楽を聞いていますが特に途切れることなく使えています。
作業用BGMとして、本当にいい環境です。


2017年2月5日日曜日

ASUS Zenfon2 デジタイザ交換

会社の知り合いから、フロントパネルが割れたZenfon2を格安で譲ってもらいました。
もちろん、直すためです。
先日のXperia Z3Compactのパネル修理で味をしめてしまいました。


この状態でもちゃんとタッチはできるのですが、やはり使っていると指が痛くなってきます。
Amazonで調べると、交換用の液晶&デジタイザが売っていました。
約5千円でした。

ツールも一緒に入っています。
さて、まずはこの液晶を剥がすわけですが、その前にいろいろ分解しなければなりません。
ネットで調べると丁寧に手順を書いている方がいらっしゃったので、そちらを参考にいたしました。

まずは見えるところにあるネジをすべて取り除きます。
まずは13個。
外周の黒い12本のネジと、ボリュームバー右下の銀のネジ1本です。

そしてここの隠しネジを外します。
シールされていますので、破れば保証は利きません。
もともと保証などない状態なので安心して破りました。
そうすると、内蓋が外れるようになります。
内蓋はネジ以外にも両面テープで止められていました。
すごい念の入れようですね。

やっとそれっぽくなってきました。
ここからは見えているコネクター類をすべて取り外します。
そうすることでやっとSIMスロット一体型バッテリーを取り外せます。
取り外しは向かって左側面からやると良いと思います。
理由は右側面の強力な両面テープで固定されているからです。
下手をするとバッテリーを曲げてしまいまそうなので、秘密兵器を利用しました。

ヒートガン〜!
本当は液晶パネルを固定している両面テープを緩めるために用意したのですが、こんなに早くまさかの投入です。
隙間から軽く熱を送り、粘着が和らいだところにヘラを入れて少しずつ剥がします。
何度か繰り返し、やっと剥がしました。

続いて放熱用の銅シートを剥がします。
粘着剤で張り付いているので、カッターでゆっくりと隙間を開けて剥がしました。
こうしてメイン基盤が外れました。
そして上に張り付いていたデジタイザの基盤をゆっくりと剥がしましょう。
これでやっと液晶パネルを剥がす準備が出来ました。

あとはヒートガンで表面を温めながらギターピックのような薄いツールで両面テープを剥がしていきます。
液晶にヒビがあるため、吸盤がすぐに剥がれてしまうので苦労します。
一番剥がれにくそうなところからなんとかピックを入れることに成功。
あとはヒートガンとピックでぐるりと剥がします。

やっと分離に成功しました。
あとはエタノールなどで残った両面テープをきれいに除去。
新しい両面テープをぐるりと張り巡らせます。
そして新しい液晶パネルをセット。

右側の巨大なロールが、幅2mmの液晶用両面テープです。

完全に戻す前に動作チェック。
ちゃんと動作を確認してから、逆の手順でコネクタとネジを戻して完成です。

いやぁ、新品のようになって蘇りました。