先日、秋葉原の裏通りにあるとあるショップで、Mitsubishi製のシンクライアントapricotが1980円で売っているのを見かけました。
メモリは512MB、内蔵HDDは4GBとのことでしたが、手にとって見ると軽い。
キーボードにもヘタリはなさそうなので1台購入することにしました。
Let's Noteのように剛性を出すボンネットデザインで、このため厚みが増しています。
個人的には薄型が良いのですが、この値段なら仕方ありません。
本来シンクライアントPCとは、とりあえず起動できるOSが入っていて、処理自体はサーバーにやらせるという設計思想なわけです。
大雑把な言い方をするならば、会社のサーバーに接続したリモコンのようなもので、それ単体では機能しないというものです。
しかしそこは腐ってもノートPC。
スタンドアローンで動かすことも不可能ではありません。
というわけで、4GBにインストールできるOSを探すことにしました。
元々のメモリが512MBですが、これは家に余っていた1GBのメモリに換装することにしました。
裏蓋を開けるとスロットに1枚のSO-DIMが刺さっています。
ですが、これは256MBとなっています。
どうやらオンボードで256MB載っているらしく、1GBを刺すことで合計1.2GBになりました。
さてOS選びですが、基本的にLinuxの軽量ディストリビューションを当たることになります。
私が好きなものはUbuntu MATEですが、これは4GBでは入りません。
次に軽量で好きなLubuntuを入れてみようとしましたが、インストール時に「5GB以上が必要」と表示されあえなく断念。
そこで思い切ってPuppy linuxを試してみることにしました。
今までPuppyには手を出していなかったのですが、軽量快適で人気ディストリビューションです。
インストール自体はなんの問題もなく終わりました。
日本語化も行い、実際に使ってみると、入っているFirefoxではGoogle Driveにアクセスできませんでした。
これを最新版のFirefoxにしたいのですが、どうも勝手がわからず、断念してしまいました。
やはりUbuntu系が使い慣れているので、別のディストリビューションを当たります。
すると、同じくシンクライアントにBodhi Linuxというものを入れている人のポストを見かけました。
Bodhiは「菩提」で仏教の雰囲気のネーミングですが、実際に使ってみてもどこにも宗教臭はしていませんでした。
OpenBox系のデスクトップは慣れてみると結構使えるのがわかりました。
Firefoxもいつもの「apt-get update」と「apt-get install firefox」で入れることに成功しました。
しかし細かいところで不満が出ました。
最初から入っているテキストエディタ「ePad」はファイルの「名前をつけて保存」ができませんでした。
最初から空のファイルを作っておき、それをePadで開けば良いだけなのですが、毎回は面倒なので別のテキストエディタ……たとえばGedit、せめてleafpadあたりを入れようとしました。
…これがいけなかったようです。
もともと4GBしかないHDDはスワップ領域に1.2GB取られており、実際の容量は2.6GBほどでした。
アプリのアップデートとFirfoxのインストールでいっぱいいっぱいになっており、ついにシステムが壊れ、mozcが起動できなくなりました。
つまり日本語入力が出来ないのです。
やはり4GBでは無茶だったようです。
仕方なく、HDDの換装をすることにしました。
【次回に続く】
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