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2020年6月9日火曜日

Pomeraと私~ようこそDM30


ポメラDM10が発売されたときに、すぐに飛びついて購入しました。
当時はスマホも今ほどの性能はなく、私はキーボード付きPHSのW-zero3シリーズを愛用していたが、やはり快適にテキスト入力ができるPomeraに飛びついたのです。
それなりに満足はしていましたが、結局のところ仕事柄持ち歩いていたノートパソコンに軍配が上がり、使用頻度は低下してしまいました。
それでも長い間ブログは書いていたため、パソコンよりも起動の速いPomeraは完全に使わなくなることはありませんでした。
DM10は初代機ということもあり、UIメニューがループ出来ないなど使いにくいところがあります。
続くDM20以降ではかなりの改良がなされやっと成熟したようですが、当時の私は買い換える余裕はなく、たまたま秋葉原で投げ売りしていた廉価版のDM5を買うまではDM10を使い続けていたのです。
とはいえ、DM5を手に入れる頃にはDM10はほぼ使わなくなっていた。
理由は加水分解とヒンジ破損のせいです。

DM25まではボディのラバー処理が経年劣化による加水分解でべたべたになって来るという致命的な欠点があった。
逆に廉価版であるDM5は高価なラバー処理がなされていないため、いつまで経ってもベタつくことはありません。
ただしDM5は廉価版故に液晶の解像度が低く、また反射させても見えにくいという点で一度DM10のきれいな液晶に慣れた身には、常用するにはかなり厳しかったのです。
DM5 DM10 DM30の画面比較

ちなみに、DM5を手に入れる前にはDM100を予約購入しています。
折りたたみではなくなってしまったが、その分かなりのパワーアップをしていました。
しかし私の買った端末がはずれを引いたようで、底面がねじれており、平らなテーブルに置いても対角線の足が浮くという非常に使いにくい物でした。
また重量配分が良くないのか液晶面が重く、液晶を立て気味で使わないと倒れるという重心の悪さがいやになり、10万円以上出費したのに対して使わなくなっていきました。
CVS形式のエクセルが使えることで、多少は仕事にも役立ったあのですが、それならばWindowsノートPCを使った方が快適という結論に至りました。

それに引き替えその後継機のDM200はかなり使っています。
元々は買う予定はなかったのですが、クラウドファンディングで入手予定だったGPD Pocketの到着が数ヶ月遅れることが決まり、その間にどうしても軽量な下書きマシンが欲しくなって購入に至りました。
DM100と同じくキーボードは折り畳めないのですが、内部でLinuxが動くなど面白いことも出来ました。
何よりWZ形式のアウトラインが使用でき、文字コードがUTF-8に対応したのが購入の決め手としては大きかったです。
私は仕事の文書はアウトラインで作成し、頻繁に項目感を移動するという編集スタイルを取っているため、このWZ形式のアウトラインに対応しているのは非常にありがたいものでした。
おかげで個人的なブログだけではなく、仕事現場でもノートPCの代わりに大いに活躍しました。
今でもテキストベースの仕事はDM200にファイルを入れて、社外で作業したりと活用しています。

しかし、DM200もその性能故の大きさのせいで、気軽な外出時には持ち出すのはちょっと面倒です。
私は出来る限り荷物は減らしたい派で、鞄はジャストサイズに小さくしたいのです。
仕事でノートPCを持ち出すことが多いので、ノートPCを入れつつも軽く出来る鞄を探して、いろいろと買い漁ったり、どうしても自分の使い勝手のいい鞄を求めて、仕方なくミシンで縫ったりもしたくらいです。
最近は、コロナの影響で外出自粛となったため、レザークラフトで鞄を作ったりもしました。
これが25*20ほどの小さなサイズで、我ながら良くできたと、とても気に入っています。

当然このサイズだとノートPCもDM200も入りません。
折りたたみのBluetoothキーボードを入れて、スマホや小さなタブレットと連携すれば、長文入力は出来るので、少しの間はそうしていました。
しかし、やはりBluetoothで接続し、キーボードとタブレットを用意するとなると、テキスト入力開始までに1分はかかるわけで、「さあ、何かテキストを打つぞ!」と気持ちを持って行く必要が出てきます。
そこに行くとPomeraはキーボードを開けばすぐにタイピングすることが出来る。
アイデアを逃さないためにもやはり、折り畳めるPomeraが欲しいくなったのです。

だがDM10は破損し持ち出せず、DM5は見づらくてテキストに集中しにくい。
せめてDM20が欲しいのだが、中古でも2万円超えという事実。
逆に最新のDM30の方が、新品でも2万円以内で買えるということに気づいた。
オークションなら送料込みで1万4千円ほどでも手に入るのだ。
DM30入手

こうして私としては5台目のPomeraが手元に到着しました。

化粧箱も説明書もない。
ただエアパッキンに包まれた本体だけが送られてきました。
まぁ、安いのだから仕方ありません。

キーボードの展開方法はスライド機構を廃止したために、2つ折りから3つ折りになり、その効果もあってかなり広くなりました。
DM10からのシリーズはキー同士がくっついていたのですが、DM30はキーの間があるアイソレーションキーボードなのです。
これがかなり打ちやすく、DM200に匹敵した快適なキーボードです。
唯一押しにくいのはスペースキーでした。
これを親指で押そうとした場合、手前の縁角を叩いてしまい、スペースまで届きにくいのです。
なので変則的ですが、人差し指で変換するか、手首を挙げて親指が縁に当たらないようにするなど工夫が必要となります。

DM30の特徴であるE-Ink画面は確かに残像は残るのですが、こうして長文を打っている間もそれほど気になりません。
「F12」を押すことで手動でリフレッシュすることも出来るのですが、(この文章を打ってきている)ここまで1度もやっていません。

それよりはレビューで何人かが書いていたプチフリーズの方が気になりました。
DM5を使っていた時でもこのようなフリーズは起こらなかったので、これは残念なポイントです。
それから、テキスト入力と表示の追従性が1テンポ遅れるのですが、最初はE-Inkだから仕方ないと思っていたのですが、これは表示ではなく内部処理の問題のような気がします。
たまに取りこぼしがあるのですが、プチフリーズの極めて短い状態が起こりキーを取りこぼしている可能性が高いと感じています。
これを防ぐには、あまり速くタイピングしてはいけないようです。
また長文ではなく1ファイルの文書量を減らすなどをしなければいけないかもしれません。

そして1番残念なポイントは、DM200に慣れた身として文字コードがShift-JISのみになっている点です。
WZ形式アウトラインは使えるので、このDM30は「DM25とDM200の中間」のような出来です。
あくまでもDM25ベースで、アウトラインが使えるようになった程度になります。

とはいえ、仕事と連携しなければShift-JISでも問題ないので、プライベートメインのテキスト入力端末としては、全体的には満足です。

私が想定するDM30の使い方はこうなります。
1)まず、文章をDM30で完成させる。
2)その後、QRコードに変換し、スマートフォンで読み込む。
3)そしてスマートフォンからブログに投稿する。
 場合によっては一度Google Driveにて共有し、デスクトップPCで投稿を行う。

この1)を集中して行うためにPomeraが活躍するであろうという算段です。



実際、このブログ記事は基本的にDM30で作成し、QRコードでスマホに取り込み、Drive経由でデスクトップからブログ投稿をしています。
やはり写真を掲載したりすると、デスクトップが楽なので。

それにしても久々にPomeraで長文を打ってみましたが、本当に快適でした。
これからの生活に持ち歩くアウトプットマシンとして活躍させていければと思います。

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