LaVie lightは1GBしかメモリを積んでいません。 しかし、設計上は2GBまでのメモリを認識するはずなのです。 いくら省メモリのOSを選んで使おうにも、メモリは多いに越したことはありません。 HP Mini 210も2GBにしてかなり快適になったので、LaVieも2GBにしようと軽い気持ちで考えました。
本当に軽く考えていました。
HP Mini 210がドライバーさえ使わずに交換できるので、LaVieも簡単に考えていたのです。
しかし実際に換装しようとすると、かなり苦労ことになりました。 何故なら全てバラさなければ、メモリにたどり着けない構造だったのです。 まず、バッテリーを外し、裏面に見えるネジは全て外します。 次に表に戻し、ヒンジとキーボードの間にあるカバーを外します。 するとやっとキーボードをとりはずす準備ができるのです。 キーボードを途中まで持ち上げ、裏のフレキシブルケーブルを外せば、キーボードは取り外せます。
次に無線LANユニットの取り外しが必要です。 これはネジ2つと、アンテナコネクタを2個外せば良い。 また、ヒンジから伸びているアンテナネーブルは溝とテープで固定されているので外しておく必要があります。これでやっと下の写真の状態になります。
それからHDDのフレキシブルケーブルを外し、全てのネジを外します。 それから左側のヒンジから伸びる液晶パネル用のコネクタも外します。 そして最後にヒンジを固定するネジを取り外し、液晶と本体カバーを取り去る。
つまり本体と液晶がお別れ状態にするわけです。
メモリ1枚交換するのに、どうしてここまで……? でもここまでしてやっとマザーボードを拝むことができるのです。
しかし、まだメモリ交換は出来ません。 なんと、メモリはマザーボードの裏側にあるからです。
さらに全てのネジを外し、マザーボードそのものを取り外す必要があります。
電源コネクタを止めているネジも取り外しが必要です。 そして裏返すとやっとメモリを見ることが出来るのでした。
もうつながっているのは、マザーボード上に半田付けされた部品と、液晶パネル内部の部品しか残っていません。
後はメモリ交換をして、今までの手順を逆に組み立てていくわけですが、これでメモリが認識しなかったら、またここまで分解しなければならないのです。 失敗が許されない難易度の高い作業です。
気軽にメモリ換装なんて考えてはいけない機械でした。 思えばWindows95時代のノートPCとか、HDDを換装するのにもここまでする必要がありました。
つまりLaVieの設計思想は当時のままに近いといえます。
今時の設計でここまでメンテナンスを考えていない製品はあまりないと思います。
ですので古いノートPCをハード的に改造しようとするならそれなりの覚悟が必要ということですね。
ともかく、無事2GBを認識して快適に使えるようになりました。
もう分解したくないです……
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